頑張る商店街のコロッケ大作戦
今回は普段営業車で聞いているラジオ番組で面白い取り組みを紹介していたのでエントリー。
ソースはTOKYO FMのシナプス。
ナレッジ&モアというコーナーで特集していました。
最近商店街のシャッター街化が進むという話をよく聞きます。
またそれに対して地域振興的な取り組みをして対策を打っているという話もよく聞きます。
でもあまりその成功事例が出て来ることってありませんよね?
この話は僕の仕事にも少なからず関係ありそうなので備忘録的に残します。
舞台は五反田から東急池上線で二駅、戸越銀座の商店街です。
◆商店街の現状◆
- 戸越銀座の商店街でもご多分に漏れず集客不足が深刻化
- 地域振興券や商店街のスタンプカードなどの集客策も一向に効果なし
- 若者はコンビニや大手スーパーが便利なのでそっちへ足を運ぶ
- 労働世代は遅くまで働きに出ているため、商店街がやっている時間帯には人がいない
そんな時に金券チケットを配ったお客さんから言われた一言がこれ。
「せっかく金券をもらっても、買いたいものがないんだよね」
商店街の会長さんにとって、こんなにショッキングな言葉はないと思います。
きっと、auには買いたいケータイがないんだよね、って言われているのとイコールなんじゃないかと感じました。
でもここで会長は、商店街の運営、集客策がすべて商店街本位であったことに気づいたようです。
ユーザーのニーズにあったものを提供できていないから、お客さんが来ないと。
これって先日ご紹介したドラッカーの考え方と同じですよね。
きちんと顧客視点に帰ったということです。
この感覚を覚えたので今回エントリーしようと思ったくらい印象的でした。
それでは以下、ソリューション。
◆商店街の気づき◆
- 戸越銀座にわざわざ何かを買いに来るようなアイテムが必要。
- 商店街は個店の集まり⇒個店が強くならないと意味がない。
◆取り組み◆
- 顧客イメージの具体化
商店街⇒お惣菜⇒コロッケというイメージを具体化し、『戸越銀座コロッケ』を名物としてブランド化。
- 個店ごとにあえて差をつける
商店街は個店の集まりだから、取り組みにも差があって当然。
そこに平等主義を持ち込むと、頑張ってる店が損をしてしまう。
頑張ってる店に集客が増え、有名になるのがしかるべき。
その結果閉店する店が出ても、商店街に活気があれば新たに出店したいという出店者は出てくる。
以上のような取り組みにより、実際に商店街は盛り上がりを見せているようです。
これは商店街の事例でしたが、きっとこれは会社でも他業種の店舗でも取り組む姿勢はきっと同じでしょう。
やはり「自分たちができること」にこだわるよりも、「お客さんが望むもの」に頭をひねって、他店との差別化を図ることが成功のカギなんじゃないでしょうか。
こんなことも考えながら販促について頭を巡らすと、また新しいアイデアが出てきそうな、来なそうな。