【レビュー】しあわせの隠れ場所

原題:The Blind Side

久しぶりにDVDを借りたので感想文。
あらすじはググれば出てくるので割愛します。

この作品で個人的にすごく興味を持ったのは、サンドラ・ブロック演じるリー・アンが見せてくれる「他人を愛する方法」と「コーチング」の相関性の高さ。

リー・アンは他人をすごくよく見ていて、相手に合った応対でその人を傷つけず、かつ言いたいことはきっちり言って自分の主義主張を表現しています。
それっていうのは子育てであったり、家族の関係を円滑にしていくためには家庭で誰しもが実践しています。
なぜならばそれは人間関係が何よりも主役である場所であり、それこそが家族の在り方だからです。

しかしその一方で組織におけるコーチングはともするとパフォーマンスや結果、方法論を追いかけがちで、しばしばそれらが選手とコーチに間に、まるでガラスの壁のように立ちはだかる時があります。
チーム全員が試合に勝つことがモチベーションとは限らない。
もしかしたら自分が目立つことかもしれない。
もしかしたら青春の思い出作りかもしれない。
もしかしたら、仲間を守ることがすべてなのかもしれない。
きちんと相手がどういう人間かを見て、それを見据えた上での指導でなければ、どんな指導も無意味になってしまいます。

そして仲間を知るためにはきちんと相手と向き合って、よく見て、愛してあげないととてもじゃないがその人間の気持ちや考えなんて理解できない。
コーチングにとってなによりも大事なのはこの点なんだろうと感じました。

数年前の自分はちゃんとできていたでしょうか。
数年後の自分はちゃんと愛せるでしょうか。
むしろ今僕は愛を感じているでしょうか。
映画を見ながら、そんなことをぼんやり考えてしまいました。

そしてこの作品においてさらにその輝きを見せているのは、実在するNFLプレイヤーを演じているマイケルakaクィントン・アーロン。
こんなに強くて、優しくて、おっきな人がいるんですね。
役者が先だったのか、キャラクター設定が先だったのか知りませんが、まさに保護本能上位2%。
彼の瞳がそのすべてを物語っています。
この人を見るためというだけでも、その作品を見る価値はあると思います。

でもこのDVD観た時、なんか観たことある感じだったんだけど、いつ観たのかなあ。。。
劇場で観たとも思えないしな。
うーん。